ここ5年ほど日経平均はあがり続け、非常に調子良いです。
基本的に誰がやっても勝てる相場環境にあります。
株を中心に運用している私にとっては非常にありがたいことなのですが、サブプライムショック&リーマンショックのWショックをくらった私としては次の暴落が非常に気になるところではあります。
明日暴落するかもしれないし今後バブルに突入するかもしれない。
市場の予測は誰にも正確にはできません。
どんな優秀な投資家でさえ予想は外すものです。
ただ優秀な投資家はどんな環境でもそれなりに対応していって乗り越えられてきています。
株価の予想は難しいですが暴落に対して備える事はできるはずです。
私の暴落に対する備えをご紹介します。
目次(お好きなタイトルからお読みください)
現金ポジションの確保
これは基本中の基本です。
暴落したときに現金があるのとないのでは全く違います。
基本的に暴落時は株の大バーゲンセールとなります。
普段はなかなか手に付けたれない高値の株も大幅値引きで取引されるようになります。
バリュー投資家は暴落時に忙しくなります。
何故なら軒並み割安株だらけになるからですね!
そういう状況の時に株を買える現金ポジションが必要になってくるという訳です。
現金ポジションが多くなれば暴落時のリスクは低くなりますが、株価上昇時のリターンは減ります。
逆に現金ポジションが少ないなら暴落時のリスクは高くなりますが、株価上昇時にしっかりリターンを受けることができるようになります。
安定した収入の確保
いったん暴落が始まるとだらだら長引く事があります。
下手すれば数年間、株価の低迷時期を味わう事になるかも?
そんな時しっかりとした収入があれば定期的に株を買い付ける事が出来ます。
暴落が長引いても長引いた分しっかり安い時にたくさん仕込むことができるようになるのです。
私の場合、万が一株価が暴落した時は3つの収入源から株を買い付けようと備えています。
給与所得による収入
給与所得がある人はあまったお金で新たに株を買う事ができます。
しっかり働いてお金を稼ぎ、節約して出費を減らす事で株のバーゲンセール時に新たに買い付けができます。
株価の低迷もいつまでも続きません。
株価は暴騰暴落を繰り返すものなんですから、いつかまた株価が上がってくる時期がやってきます。
インカムゲインによる収入
配当金などのインカムゲインが大きい人は含み損を抱えながらも新たに株を買い増していく事ができます。
投資金額がよほど大きくない限りは株のインカムゲインはそれ程大きくありませんが、暴落時のインカムゲインはぜひ少額でも再投資につかいたいものです。
小型株や投資信託なら少額でも投資が可能です。
株主優待もインカムゲインの一種です。
株主優待で生活費を節約したり、売却してりして購入資金を確保していきましょう。
Google Adsenseやアフィリエイトなどによる広告収入
こちらは株に比べて景気に変動されません。
どちらかと言えば自分自身のモチベーションが収入額に比例する感じです。
軌道に乗れば毎月定期的な収入となりますので新たに株を買う資金源となります。
毎月の収入を増やしていく事も暴落に対する備えとなります。
自分の力で暴落を回避する事は至難のわざですが、収入を増やしていく事は可能です。
1000時間、経済や株・為替の研究に時間を費やしても暴落を予見する事は難しいですが、1000時間ブログなどでコンテンツを作れば確実に収入は増えていきます。
実際に暴落を経験してみるのも大切
長年、株を買っておられる方はすでに何回か暴落にみまわれている事でしょう。
ライブドアショック、リーマンショック、東日本大震災による暴落を経験されている方はおそらく次、暴落しても乗り切れる事でしょう。
何故なら自分の経験として株価は暴騰と暴落を繰り返すことをわかっているからです。
暴落を過度に恐れる必要はありません。
投資家みんなが仲良く手をつないで暴落に巻き込まれるどうしようもない状況なのです。
永遠に暴落が続く事はあり得ません。
必ず、流れが変わってくる時がきます。
自分のスタイルをしっかり持ち続け、どんな投資環境でも目をそらさずに参加しつづける事がなにより大切になります。
暴落に巻き込まれてもその経験は自分の中で生き続けるでしょう。
割安株や優待株をポートフォリオに入れる
私は成長株に大きく投資する一方で割安株や優待株を最低単元数で買いあさっています。
割安株は振れ幅が少ない
割安株はもともと安値で放置されている人気のない株で、人気成長株に比べて上にも下にも振れ幅が少ないのが特徴です。
株価が倍になる可能性は低いですが半分になる可能性も極めて低いという訳です。
そんな割安株をポートフォリオに入れておくと暴落時に緩衝材の役目を果たしてくれます。
他の株に比べて下落率が穏やかなのです。
私は暴落時に割安株を売って地の底にまで落ち果てたかつての成長株を買ったりもします。
暴落時に必要以上に売られるのが成長株ですが、割安株から乗り換える最大のチャンスでもあるのです。
優待株は優待そのものが株価を支えてくれます
株価が下がれば優待利回りが上がることになるので買いが入るからです。
優待株は長期保有されている方が多く、そう簡単に手放されず株価が下がりにくいのです。
優待株を最低単元数で分割投資する事でインカムゲインを増やすとともに、ポートフォリオの安定化を図っているのです。
世界的な暴落時はだいたい円高も伴ってきますが、飲食関係の優待株は円高に強いのです。
ほとんどの企業が円高で苦しむ中、外食銘柄は円高になれば材料が安く仕入れられ業績が他の業種にくらべ落ちないのです。
割安株や優待株をポートフォリオに入れる事で暴落対策にもなるという事です。
暴落時の対応の仕方
思い切って損切りする事ですが、損切りは簡単なようで非常に難しく感じます。
不思議と損切りした途端、株価が持ち直してきます。
私の場合、どんな時に損切りをするのか見直してみました。
業績を見て株を売る
業績に懸念が出てきて今後も回復する見込みがない場合です。
逆に回復の見込みがあると判断すれば、含み損を抱えていようと保有し続けるので、損切りというより縁切りという言葉を使っています。
現金化の為に株を売る
リスクを取りすぎて現金を増やしたい場合に、損切りを実行してポジションのバランスを取りたい場合です。
株価を予想しても大概当たらないのですが、雲行きが怪しい時や世界級の大きなイベントが待ち構えている時には現金ポジションを増やします。
見込みのある企業に乗り換える為に株を売る
欲しい株があるけど、お金がない場合、仕方なしに株を売却する事があります。
BESTなポートフォリオを組む為に泣く泣く損切りや利益確定をする事があります。
さきほど割安株を売って成長株を買う話をしましたがこのパターンになりますね。
改めて、見直してみて自分のルールが再確認できました。
そして単純に株価が下がったから損切りするって行動はしていないという事も再確認できました。
実は理由なく株価が下げた場合、ほとんどは日経平均につられて下がったりの外部要因がほとんどなのです。
会社の売り上げが伸びているのに株価が低迷している場合なんかはナンピン買いしたくなるくらいです。
大切なのは単純に株価が安くなったから損切りを行ったりナンピンを行うのは危険だという事です。
ファンダメンタルズ投資家は株価を見て売買の判断をしません。
会社を見て売買を決定するのです。
以上、いつ株が暴落して冷静にいられるよう備えておきたい5つのポイントは自分自身の為に書いた記事でもあります。
株価の調子が良いとついつい忘れてしまいがちな事ばかりです。
暴落は明日やってくるかもしれない。備えあれば憂いなし。
ファンダメンタル投資家ならぜひ読んでおきたい一冊
株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書
書店で目について思わず衝動買いしてしまった一冊です。
非常によくできています。
財務諸表の見方から、四季報の使い方、粉飾決算の見抜き方まで実際に使えます。
図も多いのでスラスラ読み進めていけるでしょう。
内容も簡単すぎないけど、素人でもちゃんと理解できます。
はじめの一冊に最適です。
ペラペラな内容ではないので、ベテランの方でも基礎的な知識がしっかりと再確認できます。
逆に言えばこれくらいの知識は最低限、身に着けておきたいです。
でないと株を買うにしても指標や数字などが、さっぱり理解できないかもしれません。
<私がおすすめする株の教科書>
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