こんにちは。かぶまるです。
今回は去年入院していた時の話です。
入院の原因は火傷。
嫁が作ってくれたアツアツのコーヒーをテレビを見ながら飲んでいました。
おバカな私はうっかりアツアツのコーヒーを自分の足にこぼしてしまいました…。
アツツ!
すぐにズボンを脱いで水で洗いましたが、ふとももが手のひらくらい赤くなっていました。
痛いけどまぁ我慢できない事はないとしっかり水で冷やした後、患部をガーゼで保護して過ごしていました。
ただ時間の経過とともに皮がめくれ見た目もグロテスクになってきたので、どうしたものかとGoogle先生にお願いして火傷の対処法を調べました。
目次(お好きなタイトルからお読みください)
よく聞く湿潤療法について
火傷の対処法としてよく目にするのは湿潤療法。
薬塗ってガーゼは時代遅れみたいな感じでした。
湿潤療法。
患部を水で洗浄したのち乾かさず治癒するという処置法です。
洗浄後に消毒をせず、ガーゼやばんそうこうも貼らないで、身体が本来もっている免疫力を最大限に活かし治していく比較的新しい治療法です。
乾かさない事で細胞の再生能力が活発化して従来のガーゼ治療より、短期間で治るという事なのです。
湿潤療法の記事はたくさんあり、いくつか読んで私はとびつきました。
患部をしっかり洗ってワセリン塗ってラップしておくという処置法も簡単です。
これはイイ!
傷が乾燥しないので痛くないのです。
火傷特有のヒリヒリした痛みも抑えられます。
痛みもなく私は火傷はもう治った気でいました。
湿潤療法のその後
さすが湿潤療法。
これはすごい治療法だと感心しきりでした。
…。
しかし、です。
湿潤療法を始めた翌日、患部全体が赤くなっていました。
んん。
ヒリヒリした痛みはないけどズキズキした痛みが出てきたような気が。
なんか様子がおかしいと直感で感じましたので、急いで皮膚科に行くと…。
診断は、火傷から細菌感染をおこして化膿しはじめているということでした。
即、湿潤療法は中断の指示がでました。
強力な殺菌作用を持つゲーベンクリームと抗生物質の飲み薬が処方されました。
ゲーベンクリームは、他の皮膚潰瘍治療薬と異なり、含まれている銀の抗菌作用が強いのが特徴で二次感染を起こす可能性が高いケースに使用されます。
今回みたいな皮膚の感染症にぴったりな薬ですが、白いクリームでガーゼと薬がくっつくので湿潤療法には使われません。
火傷の場合、皮膚がはがれてしまうと細菌感染しやすくなります。
細菌感染しやすい状態での湿潤療法には注意が必要です。
火傷は直後はたいしたことなくても後から状態か悪くなる事があるのです。
私も最初は患部に赤みがあるだけでしたが、皮膚がはがれて悪化してきました。
いくらしっかりと洗浄しても細菌感染する可能性はあるので、湿潤療法中は状態をよく見ておく必要があります。
火傷のまわりが赤くはれてきたりズキズキした痛みが出たら細菌感染の可能性があるのですぐに皮膚科に行って診てもらいましょう。
そんな訳で湿潤療法は中断となりましたが…
ゲーベンクリームをぬって抗生物質を飲みながら様子を見ていたのですが翌日、さらに痛みはまし患部の赤みも広まっていました。
ただならぬ気配を感じて再度、病院にいくと蜂窩織炎と診断されました。
蜂窩織炎とは皮膚の深いところから皮下脂肪組織にかけて細菌に感染して、化膿してしまう感染症 です。
患部からかなり広範囲にわたり腫れ上がりましたのでかなり焦りました…。
医者からも飲み薬では強力なクラビットを飲んでも炎症が進行しているということで急遽入院を勧められました。
えぇ入院ですか?!
突然の入院という話で戸惑いました。
仕事もたて込んでいるし出来れば通院を希望していたのですが…。
このまま炎症が進むとまずいという事なんで職場には入院の旨伝えました。
自分の不注意で招いた火傷なだけに申し訳なかったです。
まさかコーヒーをこぼして入院になるとは…。
火傷による入院生活は退屈でした
入院しても治療はだいたい同じです。
ゲーベンクリームで殺菌しつつ、抗生物質で炎症を抑えていきます。
抗生物質は飲み薬から点滴になりました。
入院してるのでもう腹をくくってゆっくり休みましたよ。
ベットで寝ているだけです。
火傷患部に痛みはあるものの体は元気なので…退屈です。
携帯いじくるくらいしかする事ないし。
ただ今のスマホは何でもできるので退屈しのぎにはなりました。
ひさしぶりにこんなにゆっくりできた事はないと思いますが…。
ただなにぶん入院中なんで基本はひたすら寝るのみです。
毎日シャワー浴びて患部をきれい洗って先生に薬を塗ってもらうの繰り返しです。
入院中の最大の楽しみは食事でした。
食事制限とかはなかったので思う存分、入院食を堪能しました。
入院食を食べて思った事は量が少ない…。
いや、入院食が少ないのじゃなく普段食べる量が多いのかな。
入院食を食べて思ったこと。
量が少ない!
「コンビニ弁当は明らかにカロリーオーバーです。」
再び湿潤療法に
そんなたいくつな入院生活を送って5日くらいたちました。
血液検査の結果、炎症はおさまってきたという事で湿潤療法に変更となりました。
私の担当医は湿潤療法を取り入れられている皮膚科の先生でした。
湿潤療法がダメなんじゃなくてちゃんと専門医の指導のもと、行わなかったのがいけなかったですね。
特に火傷初期は特に細菌感染をおこしやすいのですぐに病院に行くべきでした。
軽度の火傷や軽いすり傷なら水で洗い流すだけでいいかもしれませんが、火傷や傷が深い場合私みたいに蜂窩織炎になる可能性もあるのです。
湿潤療法の治療が短期間になるメリットは大きいですが、くれぐれも細菌感染には気をつけてください。
一旦細菌感染をおこすと湿潤療法では膿みを排出できず悪化していきます。
火傷の深さや傷口の深さはなかなか素人にはわからないものです。
実際、医師の指導のもと湿潤療法をはじめたらみるみる回復していき一週間で退院できました。
やっほい♪
入院生活は1週間でもけっこう長かったです…。
あとは通院治療という事になりました。
たしかに湿潤療法に切り替えてからはみるみる治っていきました。
すごい効果で退院から一週間後には皮がはってきて通院治療も終わってしまったのです。
湿潤療法すごい。
ただし細菌感染には最大限注意してください。
自宅でできる簡単な湿潤療法のやり方
一番簡単なのは傷口をしっかりあらってキズパワーパッドを貼って滲出液を保ちます。
値段も大きめサイズ1000円で買えます。
絆創膏より高いですが痛くない、きれいに治るので人気ある商品となっています。
BAND-AID(バンドエイド) キズパワーパッド 大きめサイズ 12枚入り
乾燥による神経への刺激をやわらげるので、痛みが全然違います。
また、かさぶたにならないので傷跡がきれいに治ります。
張り替え時には傷口が膿んでないかをしっかりと確かめて、きれいに傷口を洗いましょう。
家庭での湿潤療法は軽度の擦り傷や火傷に適していると言えるでしょう。
結論を言います
火傷の深さは素人目にはわかりません。
皮がめくれたり、水ぶくれができたら病院へ行きましょう。
というのも私みたいに火傷の状態によっては抗生物質による治療が必要になる場合もあるからです。
湿潤療法はたしかに治りが早いですけど、化膿に気をつけましょう。
痛みが増してきたり、赤く腫れてきたらすぐに病院にいきましょう。
非常に高くつくコーヒーとなりました…。
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