薬局にいけば解熱鎮痛剤がたくさん売っています。
つらい痛みや発熱にたいして効果を持ち、非常に助かる解熱鎮痛剤。
ただ種類が多く難しいカタカナでどれがいいのかさっぱりわかりません。
今回はそんな解熱鎮痛剤の違いと選び方について説明していきます。
目次(お好きなタイトルからお読みください)
解熱鎮痛剤の選び方
体のどこかが不調をきたした時はなかなかつらいものがあります。
特に痛い時は何にも手がつけられないものです。
痛みは突然やってくる事もあります。
なので市販薬を常備しておきたいことろですが、種類がたくさんありますよね。
どれがいいのか…迷うところなので簡単に効能について説明させていただきます。
解熱鎮痛剤の注意点
痛み止めを使っても、一時的に痛みを止めたり解熱させたりするだけのものです。
1日たっても状況がよくならない場合は、病院で診てもらう事をおすすめします。
疲れによる頭痛なら一時的に痛みを止めてゆっくり寝ればおさまるはずなのです。
高熱の場合も一晩たっても解熱していないようなら、どこかが炎症をおこしている可能性もあります。
痛み止めを飲んで一晩寝ても治らないなら病院に行く事を検討されてもいいかと思います。
痛みってあらゆる病気のもとなんでほっておかないが基本です。
解熱鎮痛剤の副作用
一番有名かつ一番おこりうる副作用は、胃腸を荒らしてしまう事です。
痛み止めの効能が強くなればなるほど副作用も重くなりがちです。
ひどい場合は消化器系に潰瘍を起こす場合もあるようです。
継続して服用すればするほどそのリスクも増えるので、やはり市販による痛み止めは短期使用にとどめておいた方がよいです。
その他にも様々な副作用が出る場合があるます。
薬を飲んでいつもと違うと感じたら服用を辞めて、医師または薬剤師と相談してください。
解熱鎮痛剤の強さ
さて鎮痛剤の強さはロキソプロフェン≧イブプロフェン>アスピリン>アセトアミノフェンの順で一般的に認知されています。
鎮痛剤として強いという事は解熱効果も期待できます。
私はなるべく弱い鎮痛剤から使用するようにしています。
解熱鎮痛剤も乱用すれば副作用の問題だけでなく、解熱鎮痛剤に依存してしまいがちになるからです。
作用までの時間が短くて、効果が高い薬は強い味方になってくれると同時に、すぐに頼ってしまいがちになりますので注意してください。
ロキソプロフェン
今は一番強い効果が期待できるロキソプロフェンすら簡単に薬局で購入できてしまいます。
市販名はロキソニンSといいます。
炎症や発熱を引き起こすといわれるプロスタグランジンを抑制する事で効果を発揮します。
非ステロイド抗炎症薬(NSAID)の仲間で、よく効く割に副作用が少なく人気のある薬です。
ただし、私はロキソプロフェンを含むロキソニンは、本当に辛い時にだけ飲むようにしています。
ひどい痛みでも魔法のように痛みが消えてしまうロキソニン。
効いている時と薬がきれた時がはっきりしています。
個人的に強すぎるので、ロキソニンはあまり使わないように意識しています。
最後の切り札と考えています。
イブプロフェン
イブプロフェンも効き目がはっきりしている薬です。
非ステロイド抗炎症薬(NSAID)と呼ばれてロキソプロフェンと同じ部類に入ります。
化学構造もロキソプロフェンと非常によく似ています。
市販薬ではイブが有名ですね。
ロキソプロフェンとの違いはゆっくりときいて持続性があるという事です。
鎮痛作用や解熱作用は若干ロキソプロフェンより弱いと言われていますが、効き目は個人差によって違いあります。
ちなみにイブプロフェンはあまり病院で処方されないイメージがあります…。
病院での処方ではロキソニンやカロナールが多く、イブプロフェンやアスピリンはあまり処方されない気がしますが何か理由があるのでしょうかね?
アスピリン
次はアスピリンです。
たいへん歴史のある薬で昔から解熱鎮痛剤として使われ続けています。
市販薬ではバファリンが有名すぎるかと思います。
昔は頭痛と言ったらバファリン一択だったほどです。
アスピリンの正式名称はアセチルサリチル酸といい、鎮痛作用と解熱作用を併せ持ちます。
アスピリンは他の解熱鎮痛剤にない作用を持っています。
血小板の働きを抑える抗血小板作用があり、血管内で血液が固まるのを防いでくれます。
アスピリンも非ステロイド抗炎症薬(NSAID)の仲間となります。
化学構造的にはサリチル酸の系統に分類されます。
このサリチル酸ですがインフルエンザの時に使うと、脳症を引き起こす可能性があるので気をつけなければなりません。
この為に小児用バファリンでは、アセトアミノフェンが使われています。
アスピリンも胃腸障害を引き起こしますので注意が必要です。
アセトアミノフェン
よく病院にいけばカロナールが処方されると思います。
カロナールはアセトアミノフェンです。
アセトアミノフェンは実績のある安全性の高い解熱鎮痛剤です。
ロキソプロフェン、イブプロフェン、アスピリンと違いアニリン系薬剤です。
いわゆる非ステロイド抗炎症薬(NSAID)と呼ばれる一般的な鎮痛薬とは作用機序が違うのが特徴と言えましょう。
痛みに効く構造が違うので、処方箋ではアセトアミノフェンとロキソプロフェンが併用されたりもします。
痛み止めの併用は市販薬では厳禁です。
知識のある専門医が状況に応じて処方するのが原則です。
薬の化学構造になんの知識も持たない我々素人が解熱鎮痛剤を併用すれば思わぬ副作用を招いてしまう可能性があります。
そんな安全性の高いアセトアミノフェンですが、ただし効き目は穏やかで炎症を伴う強烈な痛みには効かないと思ってしまう事も。
小児インフルエンザや水痘などの解熱にNSAIDsを使った場合、脳症を引き起こすリスクが高まる事が指摘されています。
なので小児の解熱鎮痛に対しては、ほぼ、これら脳症のリスクがないアセトアミノフェンが処方されます。
市販薬ではタイレノール、ノーシン錠が有名です。
私は、我慢できそうだけどしんどい、薬が欲しいと思った時はとりあえずアセトアミノフェンを飲みます。
どの解熱鎮痛剤がベストなのか
さて、一般的によく利用されている解熱鎮痛剤をご紹介しましたが、どれがベストかについては人それぞれとしか言いようがありません。
人によって効果が出やすい、副作用が出やすい、の違いもありますし、風邪だと思っていてもインフルエンザの事だってあります。
痛みの度合いによっても違います。
我慢できそうな痛みをとるならアセトアミノフェンとなりますし、我慢できない痛みならロキソプロフェンが有効となります。
また痛みの原因によっては、ここでご紹介した薬では効果がない場合もあります。
例えばこめかみがドクンドクンと脈打つように痛む偏頭痛には市販薬はあまり効かず、血管の拡張を抑える薬が処方されます。
また炎症のよる痛みは解熱鎮痛剤では根本治療にならず、場合によっては急激に悪化していくこともあります。
炎症による痛みは、解熱鎮痛剤で無理に耐えていると、バイ菌が全身に広がって、場合によっては命に関わる事もあります。
私は無理せず早めに薬を飲んで様子を見ます。
そして治らないようなら病院に早めに行くようにしています。
早めに飲んで早めに病院へ行くように心がけています。
解熱鎮痛剤は辛い痛みや発熱を取ってくれるので非常に助かります。
最後に私は医療に関しては素人です。
一般的な話と自分の体験に基づき記事を作成しましたが、薬に関して使い方、不明な点などは医師、または薬剤師に相談していただくようお願いします。
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