自閉症スペクトラムの長男|入園から就学までの記録

前回の記事では自閉症と診断されるまでの経緯と入園までを中心にした記事でした。

今回は入園してから就学までの記録をまとめてみました。

 

 

公立幼稚園に入園させるメリット・デメリット

同じ年齢の友達と過ごす価値は何物にも代えがたい

公立幼稚園に入園を決めましかたが、一番感じたメリットは将来に向けて同じ年齢の友達に囲まれて、同じ行事に参加できるという事です。

また地域の子供も一緒ですので、まわりに理解してもらうという意味でもよかったと思います。

 

地域の公立幼稚園の場合、小学校に就学する時も多くの友達がそのまま就学しますのでスムーズに小学校に行きやすいという点もありました。

また公立幼稚園は自主性を重んじてくれます。

子供の個性に合わせて、決して無理強いはしないのでさまざまな行事にも参加できました。

運動会や学芸会などちびたんのできるレベルで積極的に参加させてもらいました。

まさに参加する事に意味はあると思います。

 

もちろんしっかりとした「右ならえ右」の教育も意味ある事だと思いますが、発達障害を抱える場合、隣の事同じことをするのに苦戦します。

そこを配慮した一人ひとりの自主性を重んじた目的もった教育に取り組んでいただけます。

 

公立幼稚園の保育士は自閉症スペクトラムの専門ではない

一番のデメリットですが先生に自閉症スペクトラムに関する専門知識がないという事です。

保育士の資格を持っていますが、自閉症に関して知識がないと痛感させられました。

自閉症には構造化・視覚化をとおして理解を促すことが有効だったりしますが、そういう知識は幼稚園の先生にはありません。

例えば主治医の先生からPECSを取り入れるように言われても、それを公立幼稚園に求めるには無理があります。

ただ構造化・視覚化の有効性は発達障害に関わらずすべての子に有効なので、保育士として知識や経験ある先生はイラスト入りの手順が貼り付けたり、カードを使ったりされていました。

 

ただ先生によってかなりムラがあると感じます。

自ら自閉症について理解をしようと本を読んで、講義に出て勉強される先生もおられれば、年配の先生なんかは過去の経験に基づき、我が道をいく、自分の考えが正しいという困った先生もおられました。

一貫した自閉症に対する対応を求めるなら発達支援センターや特別支援を取り入れている保育園でないと無理だと思います。

 

ちびたんの場合、加配の先生にたいした自閉症の知識はありませんでしたが、非常に愛情持って我が子のように見てくれてのびのび成長してくれました。

ただこれは結果論。

たまたまであって自閉症を抱える子みんなに当てはまる訳じゃありません。

加配の先生は3年間一貫してついていただけましたがクラスの担任の先生は毎年変わっていきました。

また園長も変わりました。

公務員なので人事異動が非常に多い、これは公立幼稚園の宿命ですね…。

規模の小さな幼稚園では3年の内に先生、総入れ替えも珍しくないのでその度に先生と話し合いをしなければいけません。

 

さて無事?幼稚園に入園できましたちびたんですが、幼稚園に入園できたから終わりという訳ではありません。新しいスタートでもあり、多くの困難が待ち受けていました。

 

<おすすめ教材はこちらです>
幼児期からずっとポピーを利用しています|おすすめの月刊教材です

 

入園してから特に気をつけてきた事

常に先生と話し合う必要はあります

言葉によるコミュニケーションが苦手で、先生の指示が入りにくい、不器用な為になかなか周りの子と同じような作業ができないなど入園してからも大変でした。

入園してからは加配のサポート担当の先生やクラスの担任の先生と密に連絡を取り合ってきました。

幼稚園に特別な対応はなかなか求められないものの最低限伝えておくべきことは伝えておかないとトラブルになります。

対応されるすべての先生と園長にサポートブックを渡して、一通りの特徴や問題がおこった時の対応方法を伝えておきました。

3歳児の段階でポツポツ単語や2語文がしゃべれる程度で特にコミュニケーションの部分を伸ばさなければいけないのは強く感じておりました。

サポートされる加配の先生にもっとABAやスモールステップで言語面を伸ばして欲しかったのですが、知識がないのとサポートの先生がちびたんだけでなくクラス全体の面倒も見ておられ無理を言えそうな状況ではなかったので諦めました。

 

幼稚園と療育の併用は可能です

その分、幼稚園を休んで専門的なトレーニングをしてきました。

医療機関でのサーキット運動で低緊張を改善させたり、言語聴覚士の先生に家庭教師をお願いし1対1で言葉の発達を促すように取り組んできました。

また市の発達支援センターで療育も受けていたので、かなり幼稚園を休んだり早退する事になりました。

 

幼稚園ではまわりの子と一緒に社会生活を経験しのびのび成長を期待しつつも、自閉症に関して専門的な取り組みは医療機関での運動療法や、言語聴覚士の家庭教師によるABA、家庭でのABAに分けて取り組んでいきました。

市の発達支援センターでは主に構造化や視覚化など、サーキット運動などを中心に療育に取り組んできました。

 

これも結果論なのですが幼稚園に通う事で自分は社会の一員、クラスの一人なんだと自覚できたようです。

年中、年長になるにつれ当たり前に登園し行事に参加していました。

まわりと同じようにできない事も多かったですが、それなりにすべての幼稚園のプログラムに参加し続けてくれました。

これは小学校就学先を決める上で重要な事です。

 

運動療法と言語療法

低緊張に関しては、医療機関で主治医の指示に基づき理学療法士と共にサーキット運動をやり続けました。

また家庭ではひたすら公園に通い続けて遊ばせていました。

幼児の頃はなかなか遊具を使って遊ぶことができませんでしたが、幼稚園の年中くらいからは積極的に喜んで遊具で遊んでいました。

ブランコの順番を待てない、我慢できないなどのトラブルを抱えていますがそれも成長を共に徐々に理解できるようになってきました。

 

小学校に入った今でもたまに我慢できなく爆発するのでそこはまだ課題は続いています。

サーキット運動と公園遊びを続けたおかげでそこそこ体力がついてきたように思います。

いつの間にか子供と鬼ごっこをすると親の方が、息をきらしてしまいました…。

言語の遅れが顕著なちびたんにとって一番の課題は言葉を増やしていくという事。

入園当初は単語でのコミュニケーションが中心でしたので、それを2語文、3語文中心に持っていき、ある程度会話できる状態で小学校に入れないといけないという思いが強かったです。

幼児期のABAにより単語は習得できる状態でした。

 

そこでカードを作って単語の量を増やしました。

なかなか文章が習得できなかったので、そこは一旦おいて、それならとことん単語を増やして、知識をつけていってもらおう。

単語で物の名前と概念を理解していってもらいました。物量作戦です。

たくさんの単語を習得していくうちに徐々に長い単語を増やし、短い2語文。

たくさんの2語文を習得していき、長い2語文、短い3語文とスモールステップで取り組んできました。

 

また家庭以外でも言語聴覚士の先生に定期的に指導してもらい家庭での取り組みのアドバイスももらっていきました。

こちらの本に書いてある方法に従って、引き続きABAをすすめていきました!

今後の人生において、自分の思いを言葉で表現できるかどうか、文字を読み本から知識を習得できるかどうかは大きな違いになります。

幼児期のうちに限界まで言葉を詰め込む事が最優先させて取り組んでいました。

ある程度の言語の習得ができれば、物事を言葉で教える事ができます。

 

 

 

就学先を決めていく

幼稚園、市の発達支援センター、医療機関の理学療法士、言語療法士の家庭教師などたくさんの先生の協力もあり、しっかり成長していったと思います。

幼児期は療育の黄金期と言われていますが非常に密度の濃い教育・療育を受けたと思っています。

 

さて年長になると同時に就学先を本格的に考えていかなければなりません。

子供は1年で大きく成長しますが、それでもある程度予測をたてて動いていく必要があります。

 

選ぶ道は3つあり、特別支援学校・特別支援学級・普通学級とりますが、どれも一長一短あり子供の様子をしっかり見て決めなければなりません。

子供の発達度合いは個人差が大きく100人いれば100人とも違います。

その子にとってどこで過ごす時間がベストなのかしっかり考えて決めましょう。

 

最後に決定するのは親です。

 

就学先は非常に悩みました。普段お世話になっている先生には一通り相談してみました、助言を下さる方は、多い方が良いと思います。

園の先生は、特になにも言われませんでした。就学先は親が決めるというのがその先生の考えだったんでしょうね。

発達支援センターの療育にたずさわってくださる先生は、「どうして、特別支援学校に決めようと思われるのですか?」

「園でも、クラスのお友達と一緒に発表会に参加して、運動会・マラソンごっこを嫌がることなく参加しています。園に適用できているのに、心配で特別支援学校にされる必要はないと思いますよ。」

「わたしたちが、就学までちびたんを学校生活で困らないように療育させてもらいます。」と、背中をおしてくださいました。

 

この言葉は、うれしいものでした。私に、地域で生活する!!という気持ちをふつふつと湧き上がらせてくれました。

そして、自閉症スペクトラムと診断した主治医にも意見を聞きました。

医師に相談すると、「どこをお考えですか?」と、言われました。

 

「地元の小学校の支援級を考えていることを伝えました。」医師は、特に問題なくそれでいいと言う結果になりました。

知的学級か情緒クラスについては、クラスの人数や状況を見て決めることを勧められました。

子供にあった雰囲気を見ることが重要だそうです。

 

<おすすめ教材はこちらです>
幼児期からずっとポピーを利用しています|おすすめの月刊教材です

 

 

 

普通学校に行くにもいろいろ考え方はあります

さて、地域の普通学校を通うと親が決めたので幼稚園の園長先生を通じて学校の校長先生、教頭先生と学級についても相談しました。

 

公立幼稚園と普通学校は地域が同じという事もあり普段から交流もあり話し合いだけでなく、特別支援級がどんなクラスなのか体験して、見学もさせていただけました。

就学前にしっかり校長先生にこちらの思いを伝える必要があります。

小学校で教員の人事権や教育委員会とのパイプを持つ校長先生と相談しなければ始まりません。

 

私はしっかり学校で勉強をしてもらうと同時に、友達との交流も大切にしたいと思っておりその旨、学校には伝えました。

 

校長先生もこちらの思いをくみ取ってくださり、行き着いた結論は、特別支援級で国語と算数など中心となる強化を集中的に教えてもらいながら、音楽や図工、体育の教科や給食の時間などは、普通学級クラスで友達と一緒に過ごしていく事にしました。

ちょうど時間的には半々近くになりました。

 

特別支援級と普通学級の良いとこどりという事です。

どの学級に通うかのが良いかその答えは結局、学校との話し合いで決めるしかありません。親には親の思いがあるし、学校には学校の事情があります。

こちらの思いはしっかり伝えなければいけませんが、何もかもわがままを言っていいものでもありません。

親の考えと学校の考えが合致するように話を続ける必要があるのです。場合によっては時間がかかるかもしれないので、相談は早めに前倒しでいった方が良いと思います。

 

成人して自立した生活を送るためには幼児期から何が必要で何を教えるべきかを考えてきました。
ちびたんが健康にたくましく育って欲しいという思いは、きっとまわりのお母さんお父さんより誰より強いと思っています。
その思いがちびたんを大きく成長させてくれると信じて胸を張って生きていきます。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました