新卒で卒業して20年。会社勤めを通してたくさんの新卒社員を見てきましたし、新卒社員の指導・教育もしてきました。
私が就職活動をしていた頃も今もポイントは大きく変わっていないはずです。
なぜなら企業が人材を求める普遍性は変わらないからです。
大学も三回生になれば就職活動に意識が向かっていきます。就職を通して何を成し遂げたいのか考えながら、就職活動に取り組んでもらいたいものです。
さて企業にとって欲しい人材の本音とはどんな人材なのでしょうか?本音と建前は全く違います。
企業にとって人材を確保していく事は、何にもまして重要な仕事であり、人事担当者の評価に直結します。
なぜなら人材を確保する事こそが、担当者の使命でありノルマであるからです。
面接をしている側も実は大きなプレッシャーを抱えているのも事実なのです。
実際に入社された新人がとんでもない人だったら、現場の管理職から採用担当者へ大きなクレームが入ってきます。
大企業になればなるほど、求める人材は優秀であると同時に、当たり前の事が当たり前に、無難にできるかどうかが求められるのです。
目次(お好きなタイトルからお読みください)
現場に来てほしくない新卒の特徴
こんな新卒がくれば即効に現場管理者は採用担当者にクレームが入るという内容です。逆に見れば、こういう人物は絶対に採用したくないというポイントにもなる訳です。
元気の良い挨拶ができない
仕事ができる以前の問題です。現場に配属されても挨拶一つできない人物は論外ですし、挨拶しても聞こえないほど小さな声では先が思いやられます。
きちんと元気の良い挨拶だけはできないとスタートラインにすら立てないと思います。
笑顔と挨拶は社会にでる上で最低ラインの事です。できていないとお話になりません。
元気が良いだけで間違いなくプラスポイントとなります。
ハキハキとメリハリのついた挨拶と動きをするだけでライバルの一歩先を行く事が出来ます。
能力が同じ場合でしたら、元気良い方が選ばれます。
根本的にわかっていない
自分の働く会社がどんな会社なのか?がわかっていないのはお話になりません。
もちろん会社説明会などで概要は聞いておられるかと思いますが、最低限会社ホームページくらいは一読しておきましょう。
せっかく就職したのに自分が思っている事と違うとミスマッチを起こして、すぐに辞めていかれる方がそれなりにおられます。
採用担当者からしてみればそういったミスマッチだけは避けたい訳です。
ポイントは会社の事を理解した上でなんでもやるという気持ちを持つ事です。
実際に新卒でどういった部署に配属されるかは面接の段階ではわかりません。
ぶっちゃけどこの企業でも人事ってころころ変わるものです。
どんな仕事でも全力を尽くして取り組む気持ちがなければ、現場で必ずミスマッチがおこります。ミスマッチはあって当然。なぜなら実際に働いてみなければすべてを理解する事は不可能だからです。
しかし、社会人として責任もって仕事に取り組んでいくという姿勢があれば、多少のミスマッチは乗り越えていけることになります。
自覚が足りない
社会に出るという事は、今までの学生生活からすべてが一変します。今まではお客様だった立場からお客様を相手にする立場に変わります。
お金を支払う立場から、お金をいただく立場に変わる訳です。
またプライベートの時間は学生に比べて激減する事でしょう。一定の範囲内で残業や休日出勤を命じられる事もあります。
学生気分のオーラを醸し出している人が。実際に働きだすとトラブル&トラブル続きになる事でしょう。
まわりの先輩からもきつい事を言われ続けるので、耐えきれず退職に追い込まれる事も。
そんなトラブルを避ける為にも採用担当者にとって仕事とは何か?をきちんと理解している方を雇いたいものです。
そういった意味でもアルバイト経験は、多少なりとも社会経験を積むことになる訳ですから無駄にはなりません。特に接客の仕事はまさにお客様を相手にする最前線な訳です。
一通りお客様対応ができるという事はポイントが高いです。
ライバルに一歩差をつける秘訣
さてどこのサイトでも書かれているありきたりな内容ばかり書いても仕方ないので、他人が行っていない心のゆとりを持つポイントを教えてあげましょう。おそらく就活マニュアルなどにはのっていない方法です。
もし私が子供たちが就活で悩んでいたらこういう考え方もあるよ、と教えてあげたい内容です。
会社は一時的にお金を得る場所でしかない
実際に働くとわかりますが、会社勤めをしてもいろいろと不安は付きまといます。収入面では安定しますが、安定する分、会社に依存してしまいます。
病気やどうしようもない人間関係などで退職に追い込まれた時のダメージが果てしない訳です。
就職を考えると同時に退職も考えろ、が私の持論です。
働くという事はお金だけでなく社会的ステータスも得られ、人生において様々な経験を積むことができます。
しかし、同時にそれらを一気に失ってしまうリスクを、社会人すべての人が抱えている事になります。
就職活動をすると同時に退職に向けて考え始める事が重要です。誰も就職時に退職の事まで考えていません。
しかし、本当に給与所得1本に頼って人生が安泰するのでしょうか?会社が収入のすべてではない。たくさんある中の一つであるという認識ができた時、心のゆとりが生まれます。
その心のゆとりが、リラックスさせてくれ、落ち着いて面接にも望ませてくれるのではないでしょうか?一度こちらで退職後の事を記事にしていますので読んでみてください。
極度の緊張持ちは病院にいくのも一つの手
面接を受けて頭が真っ白になって何もできない方がおられます。私もかなり緊張するタイプなのでよくわかります。
どんなにリラックスできるように深呼吸しようが何しようがダメです。
面接になると頭に血がのぼり何も考えられなくなるほど、興奮して緊張します。
おそらく何度も何度も面接を繰り返していれば慣れてくるのでしょうが、そんな何回も面接を受けていられません。
面接を練習する機会があればどんどん参加しましょう。ぶっちゃけ面接は場数を踏めば慣れてきますので、早いうちから模擬面接を繰り返しスムーズに受け答えできるように準備しておきましょう。
それでもどうしても緊張が抜けてこないなら病院に行くのも一つの手です。心療内科で一時的に緊張をほぐす薬を処方してもらえます。
落ち着いて受け答えができるだけでより本来の自分の力が発揮できます。
希望企業の株主になる
就職活動で株主であるという事に大きなメリットはないので言う必要はありませんが、株主となるメリットは大きいです。
株を買うという事はもちろん会社の財務状況の勉強もしますし、他の受験生がまず見ないであろうIR情報を読み込むからです。
IR情報には株主に向けた最新の経営情報が公開されており、情報の最先端を走っています。
経営者が今、何を考えているのか?その答えはIRに存在します。
また株主としてIR担当者にIRの内容について質問する事ができます。株主であるなら当然の権利であります。
株を買うという事は会社の一部を買う事であります。会社の利益は株主の利益であります。目の前にいる採用担当官はもちろん会社の利益の為に働いている訳です。
それはつまり株主の為に働いている訳です。気持ちにちょっぴり余裕が生まれます。
上場企業であれば市場を通して株を買う事が出来ます。企業研究を就職活動目線でなく株主目線で行う事で、より深くその企業について知る事ができます。
コメント