宅配業者と通販業者の仁義なき戦いの行方は?!|ヤマト運輸が基本運賃の値上げに踏み切りました

宅配業者と通販業者の猛烈な値段交渉が繰り広げられています。

ヤマト運輸は2017年4月28日、基本運賃を最大180円値上げするとの発表をしました。

基本運賃を値上げするという事は大口契約者との値上げ交渉もはじまるという事です。

また一部の通販業者は一方的に契約を切られたとのニュースもでています。

 

インターネット通販拡大の影に

インターネットの普及により通信販売が拡大を続けてきました。

実店舗よりも通販の方が安いとあって、通販業者は増え続けています。

Amazon、楽天、Yahoo!!ショッピングなど非常に便利な世の中になったものです。

一部の生鮮食品以外は通販でいいのでは?と思わせてくれるくらいです。

 

しかしながら、格安の通販が可能なのは二つの理由があります。

まずは通販では実店舗が必要なく、全国に販売していけるので人件費や店舗代などの経費がかからないという点です。

そしてもうひとつ。宅配業者と格安の運送契約を結び、送料を低く抑えられてはいた点になります。

宅配業者は売上をあげる為に、ある程度の荷物の量が期待できる業者と、特別に契約して格安で荷物を引き受けていました。
詳細はわかりませんが、大口契約を条件にかなりの値引きがされていたようです。

 

しかしながらインターネット通販の拡大は宅配業者の限界を超えてしまったようです。

ヤマト運輸を始めとする宅配業者では配達員の人手不足が深刻化し、長時間労働が常態化していった事で、経営方針を見直してきたようです。

 

荷物の時間指定が夜に集中したり、不在の為に持ち戻る荷物が増えれば、それは配達員の負担に直結します。近年の荷物の増加で限界点を越えたようですね。

 

 

宅配業者の逆襲が始まった

ヤマト運輸は値上げする事で荷物の抑制に取りかかりました。2017年度は前年度より8千万個の荷物の抑制に取りかかると言う事です。

かつてない強気な姿勢が鮮明に打ち出されています。

さて、運賃の値上がりは通販業者にとっては大きなダメージとなります。通販が格安で提供できたのは、送料を安く抑えられていたからという理由があります。

ヤマト運輸に契約を切られたり、大幅値上げ交渉となったら通販業者はどうしましょうか?

方法は三つ考えられます。
大幅値上げを飲むか、他の宅配業者に変えるか、自前で配達ネットワークを作っていくかとなります。

値上げの問題はヤマト運輸だけではありません。
ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便が宅配の大手三社と言われていますが、どこも人手不足や長時間労働の同じ問題に直面しています。

業界最大手のヤマト運輸が値上げに転じたと言うことは今後、どこの宅配業者と交渉しても同じ問題がつきまとってくると言う訳です。

では大手通販業者が、手を組み自前で配達ネットワークを築けるかと言えば余程の荷物量がない限りは難しいと言えるでしょう。

つまり現状は北海道から沖縄まで配達ネットワークを網羅している宅配大手三者に頼らざるを得ない状況となります。
ちょうど、携帯電話の通信網が大手三者の寡占状態になっているのと近い状況にありますね。

 

今後の行方について目が離せません

格安で荷物を引き受けるのが、当たり前の時代が終わろうとしています。
運賃値上げに伴って、送料無料の通販業者などはどのようにでてくるでしょうか?
運賃値上げ分を価格に上乗せしてくるのか、別途送料を請求するのか?それとも自前で配達ネットワークを作っていくのか?

恐らくは運賃値上げ分、商品価格が値あがっていくのではないかと予想していますが、どうでしょうか?
これから商品単価が安い場合は送料を考えると通販より、普通に店舗で買う方が安くなる場合も増えてきそうです。
この運賃値上げ問題は通販業者だけではありません。
オークションやメルカリ、Amazonマーケットプレイスに出品している個人事業主にも直撃してきます。

今やネットビジネスは個人でされている方も大勢います。単価の安い商品は送料が大きくのし掛かってきます。

小物の発送に強いと言われていた日本郵便の定形外やゆうメールも2017年6月から大幅値上げの予定となっています。

どれだけネット通販や個人事業主によるネット上での販売が増えても、最後に届けるのは人となります。ドローンや自動運転を利用した荷物の無人配送はまだまだ現実的ではありません。

現状では、届ける人の不足と長時間労働が問題になっています。なぜ人手不足になるかと言えば、やはり給与が低くて重労働なので誰も寄り付かないからですね。

果たしてヤマト運輸の運賃値上げで、労働者の環境は改善されるのでしょうか?運賃の値上げは我々の生活にも直撃する可能性もあり、今後の行方について目が離せません。

 

 

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