褒められた時の自信に満ちた子供の顔を見た時、親は子供の成長をひしひしと感じる事が出来ます。
しっかりと子供を褒めてあげる事で子供にとっても、親にとっても、親子の関係にとっても良い影響となります。
まさに子供は褒められて成長します。
目次(お好きなタイトルからお読みください)
子供にはみんな個性があります。
よくなく子供もいれば、よく動いてとても活発な子供もいます。
人それぞれに個性があるから誰一人として同じ人間はいません。
大人だって引っ込み思案だったり、おしゃべりだったり、人によって性格も違えば価値観も違います。
親はついつい自分が理想とする子供を思い浮かべて、子供を評価してしまいます。
しかしながら大人の評価はけっこうあてになりません。
幼児期に神童と呼ばれていた子供が、大人になって行き詰まる事もあればその逆も然り。
大切なのは子供を評価する事ではなく、まずはありのままの姿を認めてあげる事です。
認めてあげる事で褒めてあげる事もできるようになります。
これはとても大切な事です。
親のあてにならない子供への評価の為に、子供を褒めてあげる機会を喪失してしまうからですね。
視点をほんの少し変えるだけで、いくらでも褒めてあげる事ができます。
褒めすぎて我がままな子に?
よく勘違いされる事は褒めすぎて我がままな子供に成長しないの?
と思われます。
子供のありのままの姿を褒める事と、社会的に許容されない事を注意し直していく事を混同されているのではないかと思います。
子供が活発に走り回っている姿はまさにありのままの姿です。
親にとってはなかなか融通は利かないで困った子と思ってしまいますが、それは親の勝手な評価で間違っている可能性もあります。
逆にしっかり走り回ってしっかり体づくりをして、すくすく成長していってくれる子供という評価もできます。
ただし、他人に迷惑をかけたりするならそこはしっかりと注意をしていかなければいけません。
どんな場面でも、いつでもどこでも走っていいわけではありませんからね。
ポイントは子供のありのままの姿をしっかりと褒めてあげながら、社会的に許されない場面ではしっかりと注意していくという事になります。
子供へのほめポイントを探しましょう
一緒に生活していたら子供を褒めてあげる機会は多いものです。
ほめポイントはいつもの何気ない当たり前の行動にあったりします。
いやむしろ当たり前にできた事を褒めてあげましょう!
いただきますが言えたって事を何度も褒めてあげると、
子供は「もういいよ」と思うかもしれません。
しかし、そうやってくどいくらいに褒め続けてあげる事で子供は習慣化していきます。
例えばこれが道路では左右を見て渡るという場面として考えれば、命に関わってくる重要な事となります。
常に親が子供を見てあげ、ちゃんと左右を見て渡れた事を褒め続けてあげる事で、子供の身体にインプットされていくのです。
そして、いざ大切な場面でちゃんと左右を見て渡れる事になります。
もしこれからもその行動を継続して続けていってもらいたいなら、しっかり子供を見て褒めてあげましょう。
褒め言葉を変えて褒めていく
褒めるという事は子供をしっかり見ていないとなかなかできない事です。
と同時に褒めるという事は案外難しいもの。
幼児期はいい子だね、だけで済みますが年齢を重ねるにつれて大人とよくに対応が必要になってきます。
例えば、職場で仕事の結果で褒められる場面もあれば、その過程で褒められる事もあります。
子育てでも同じですね。
片づけをしようとしている場面で「おっ、よく気付いたね。さすがだね!」と褒める事も出来れば、
「本を片づけられたね。次はミニカーを片づけてみよっか」と次を促す褒め方もできます。
もちろん最後に結果に対して褒める事もできます。
褒めるという事は私たちが考えている以上に難しい事なのです。
だからこそ意識的に褒めてあげようと思わなければなりません。
毎日、いかに褒めてあげようかと考えない限りはついつい怒ったり注意ばっかりに日々になってしまいがちです。
子育てにはイライラや不安はつきものですが、案外、褒めてあげているとストレスがたまらないものです。
褒めている時は親も子供も気持ちいからですね!
しっかり褒めてあげる事で良い循環となり、次々と褒めてあげられるようになります。
逆に怒ってばかりいれば、悪い循環となりいつも怒っているお母さんお父さんとなってしまいます。
子供自身がやっている行動は同じでも、親の視点が変われば、親の行動はこうまで変わってくるのです。
他人と比較して褒めるのはNG?
親はすぐ他人と比較したがります。
子供の評価を他人と比べてくだす方が、真剣に子供自身と向き合うよりも圧倒的に楽で簡単だからです。
「〇〇くんと比べてよくできたね!えらい。」という褒め方はありがちだと思います。
競争社会だから他人と比較されるのは仕方ない事ではあるのですが、常日頃から他人と比較ばかりされていては子供はたまったものじゃありません。
他人と比較し続ければ、勉強の目的が「人に勝つため」になってしまいます。
本来の勉強の目的を見失ってしまいます。
そして、他人を比べて自分自身を卑下してしまったり、他人を見下したりよくない思考回路が生まれてしまいます。
子供の頃に培われたそういった思考回路はなかなか取り除く事ができません。
年齢を重ねれば嫌でも他人との相対評価がなされるようになっていきます。
学校の成績、受験、就職活動、仕事の評価などずっと他人と比較され続ける人生が待ちわびています。
唯一の親が子供自身をほめてあげなくて誰がほめてあげられるのですか?
勉強に取り組んでいる姿勢そのものを褒めてあげられるのは親だけです。
先生でも友達でも、近所の方でもありません。親なのです。
褒められない親は子供を見れていない
長男は発達障害でまわりの子供たちと比べれば苦手な事が多いです。
勉強に対してもまわりが1で理解できる事が、その何倍も時間と努力が必要になってきます。
単純な人との比較ではまわりの子から遅れている子供は、決して褒めてあげられる事がなくなってしまいます。
逆に要領のいい子は努力せずに褒められてばかりいるので「努力する事」を怠りがちになってしまいます。
他人と比較して褒める事はそういった弊害もでてきます。
競争社会で生き抜いて行く為にも、幼児期から親が物事への取り組みや、行動の過程をしっかりと褒めてあげてください。
他人との比較による褒め言葉では、自己肯定感は養われません。
親が子供をしっかりみて、向き合って養われた自己肯定感は生きる力に繋がります。
自己肯定感が欠如していれば、大きくなった時、社会の荒波に耐えきれず、生きる事を諦めてしまいかねません。
かけがえのない自分の命と同じくらい大切だと思っている子供だからこそ、真剣に向き合い子供のその姿をしっかりと褒めてあげましょう。
親から認められ育まれた自己肯定感は子供にとって大きな財産となり宝物となり、心の中で生き続ける事でしょう。
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