最近よく思うことがあります。
子どもが大きくなったとき、どんな子であって欲しいか?
長男、ちびたんは、自閉症スペクトラムです。
社会性や対人関係の問題、コミュニケーションと言葉の遅れ、行動や興味の大きな偏りの3つの特徴が発達段階で現れる事が多いです。
自閉症の親として一番悩ましいのは、親の思いだけではどうしょうもならない問題が数多く存在します。
将来へ先が見えない不安が、他の子供の親よりかなり強いと言えるでしょう。
先が読めずにパニックを起こしたり、問題行動を起こすことが多く心配が尽きません。
私たちはだいたい先の事が見通せ読めているから、焦ることなく行動できるのです。
しかし、自閉症の子は見通しが立ちにくく不安を感じる事が多くなるのです。
そして…
この子は大人になるころまでにどのくらい成長してくれるのだろうか?
この子の話を聞いてくれる人は、できるだろうか?
本当に心配は尽きません。
今日は一冊の本をご紹介したいと思います。
白オバケ黒オバケの見つけて絵本
おしりかじり虫でキャラクターデザインやアニメ製作 作詞 歌を担当されている、うるまでるびさんの作品です。
なんとも可愛いお化けたちが、キラリン粉を探しに、鏡の国にやってきます。鏡の世界は、みんな反対に映っています。
頭のなかが混乱しそうですね。
一生懸命探していましたよ。
その次にでてくるのは迷路…。
キャラクターを探したり迷路をしたり、間違い探しをしたりと目と頭をフルに使うのでかなり疲れますね。
子供たちは、真剣そのものなので、次々にページを読み進めていきます。
最後には、鏡の国に出掛けた仲間たちの紹介がありまた、何処にいたのか一から探したくなりますね。
何度見ても楽しい作品です。
ウォーリーを探せが小学校の時に流行っていた世代の私にとっては懐かしく、子供に是非たくさんさせたいゲームの一つです。
以前幼児教材のポピーの話を書いたことがありますが、ポピーにも沢山の間違い探しや迷路、キャラ探しがあります。
最近知った話ですが、迷路や間違い探しは算数の初期教育にいいそうです。
そう聞くと、俄然やる気になるのは私だけでしょうか?
白オバケ黒オバケのみつけて絵本は、4冊種類がありますが、どれもよく考えられていて、子供を飽きさせませんね。
どの年代の子が、よく読むのかと調べると学校へ行く前の子供が多いようですが、大人でも十分楽しめるので、年齢に関係なくしっかり楽しみたいですね。
本を読んで生きる力を付けていく
主治医の先生から言われた印象的な言葉があります。
一人暮らしできるように先を見据えて色んなことを教えて下さいと。
始めにこの言葉を聞いたときに、えっと、頭が真っ白になりました。
一人暮らしできるように?
考えてもいませんでした。そうかぁ。親といられるのもそう長くありません。
また将来的に社会の福祉を受けて生きていけるかどうかは今の段階ではわかりません。
自立の道をしっかり見据えて、この子が少しでも生きやすいように親は頑張らねばなりません。
絵本が大好きな息子は、ゲームより本が好きです。
最近はありとあらゆる本を眺めています。
読んでいるのか、繰り返しながめて楽しんでいるのかそこは、分かりませんが、本にかじりついている時間はとても長いです。
平仮名やカタカナ、漢字を覚えることは、自分自身で成長を助けることになると思います。
親が子供に教えてあげるには限界があります。
しかし、本からはいくらでも学ぶことができるでしょう。
私も思い悩んだ時、一冊の本が生きる力を与えてくれました。
ちびたんの本好きはもしかしたら、自閉症の特徴である偏りによるものかもしれません。
しかし、私は本を読むことを止めようとは思いません。
なぜなら本は楽しいものであり、知識や勉強になることが一杯あります。
いつか将来、ちびたんが人生で大きな壁が立ちふさがった時、一冊の本がちびたんを支えてくれるかもしれません。
楽しい本がいつもいっぱいある家でありたい。
家族で楽しんだり、一人でも楽しめる本は、いつも側に置いておきたいと思っています。
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