サラリーマンをしていると夜中まで仕事をする事がまれにあります。
金曜日など仕事が土曜日にまで食い込むことがあります。
そうなれば、家に帰るに帰れず、始発を待ち徹夜という事になります。
大学生の頃などは試験勉強で徹夜したり、飲み会で始発帰りになったりする事があってもそれほど体に影響がなかった気がします。
しかし、年をとるにつれて徹夜は確実に体にきます。
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確実にパフォーマンスが落ちる徹夜
そもそも仕事で集中力を発揮していられるのは8時間~10時間程度です。
2時間くらい残業までが集中力を発揮していられる限界です。
9時始業なら休憩時間45分含めて17時45分まで、2時間残業で20時までという事になります。
そこからの残業は明らかにパフォーマンスが落ちていきます。
どうしてもやり終えなければならない仕事が山積して帰るに帰れない状況で、仕事をする事もあるでしょう。
ただそういう状況に陥った場合、いくら時間の延長をしても効率が悪くなかなか先に進みません。
思考力も低下しますので、明らかに質の悪い仕事をしていく事になります。
徹夜したものの結局、質の悪い資料しか作れず、点検や確認もできていなかったという経験があります。
ここから先は個人の問題ではありません。
仕事にもよりますが、徹夜をしなければまわらないような仕事を組む管理者側にも問題があります。
確実に体を壊していく徹夜
そもそも寝ないで仕事をしていると、私たちの体に何が起こってくるのでしょうか?
体や脳は疲れると休まないといけません。
寝る事によって疲れをリセットしてまた動けるようになるのです。
しかし、休む事なく働き続けていると判断力は著しく低下していきます。
徹夜によって体のさまざまなホルモンの分泌に異常をきたすようになります。
食欲を抑えるレプチンという分泌が低下して、食欲を促すグレリンの分泌が増えてしまいます。
徹夜をしているとよく食べたくなります。
それは動いてお腹が空いてくるのではなくて体のホルモン異常からくるものなのです。
また睡眠不足が続くと高血圧になってきます。
人は寝る事で血圧を下げます。
寝起きが一番血圧が低く、夜になるにつれ血圧が上がっていきます。
しっかり寝る事によって心臓のポンプ機能をもとにもどして、血圧をさげてくれるのです。
徹夜は直接的な体への影響だけではありません。
そしてパソコンを見ていても焦点が合わなくなってきて、耳鳴りや幻聴が聞こえてきます。
精神的にも不安定になり、自律神経が乱れ体が熱く感じたりします。
そして徹夜明けは睡眠バランスが崩れてしまいます。
一旦、崩れた睡眠バランスを元に戻すのは大変です。
徹夜による体への悪影響は計り知れません。
特に30を過ぎてからの徹夜は思っている以上に、体に負担をかけているのだと実感するようになりました。
寝ずの徹夜は寿命を縮めていると思うくらいでいいかと。
よほどの事情がない限りは徹夜しないように心がけています。
睡眠こそ体の調子を整える最大の処方箋
睡眠不足による体調不良は何をしても治りません。
ぐっすり寝る以外に治す方法はないのです。
寝不足で体調が悪いな、集中できないなと思う時は仮眠をとりましょう。
15分仮眠を取るだけで体と脳をリラックスさせる事ができます。
仮眠を上手に取りながら、仕事を終えられたなら少しでも早く眠りにつくことを心がけましょう。
ただ疲れ切っている時でも脳が興奮するとなかなか眠りにつけなかったりします。
交感神経が活発になりすぎて、体も脳も悲鳴をあげているのに眠りにつくことができない…そんな経験はありませんか?
私はそういう時は抱き枕を利用しています。
ギュッと枕を抱くことで不安な気持ちを解消させて、副交感神経を高める事により、気持ち良く眠りにつく事ができるのです。
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徹夜で良い仕事はできない
連日徹夜を強要されるような仕事なら、考え直しても良いかもしれません。
私の上司に、ここ3日家に帰らず、ほとんど寝てないよと自慢しておられる方がいますが、どう反応したらいいのですかね?
普通は寝ずの徹夜なんてどんな仕事をしていても、年に数回あるかないかのものです。
徹夜するのが当たり前、まわりみんなが帰らずに徹夜している状況は異常だと認識しましょう。
命を削ってまでやるべき事かをもう一度考えてみましょう。
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