今回はテレアポという極めて非効率的な仕事についてす。
世の中には営業という仕事があります。
営業の仕事は企業の中でも花形と呼ばれて、なくてはならないものです。
実際に商品を作るのが製造部門なら、それを売るのが営業です。
私は過去に飛び込み営業やテレアポ営業なんかもしてきたのでその大変さはよくわかります。
今も営業の一部に携わっています。
目次(お好きなタイトルからお読みください)
テレアポという仕事
先日、自宅に電話がかかってきかたと思えばセールスの電話です。
太陽光発電をすすめる電話と、幼児用教材をすすめる電話でした。
非常に熱心にお話をされるのですが、どんなに話を聞いても電話で買う気なんてまったくないので、「忙しいので。」と言って電話を切ります。
無情なような気がしますが、テレアポをしている方にとっては、ほとんど相手にされないのが普通ですので…。
場合によっては無言で切られたり、逆に怒られたりする事もあります。
ちなみに仕事中にも会社に電話がかかってきます。
最初は何の要件かわからないので、話を聞くわけですね。
少し話を聞くとセールスだとわかります。
職場によくかかってくる電話はマンション投資や先物取引など。
これも相手についてしていても仕方ないので、「今仕事が手を離せないで切ります。」と切り抜けます。
「もうかけてこないで下さい」と言いたいですが、その旨伝えたところでまたかかってきますから、さっさと切るのが一番です。
そもそもテレアポじゃ無理
そもそも欲しくもない商品やサービスだからどんなにセールスしても、そう売れるものじゃありません。
過去に生命保険のテレアポをしていた事がありますが、そうですね100件に1件くらいしか話すら聞いてもらえません。
大半はすぐに切られます。
中には怒鳴られます。
やっと話を聞いてもらえたことろで、そこから面談にはいるにはさらに、人数が絞られてきます。
精神的につらいものがある
まさに数打ちゃあたるという事ですね。
そんな仕事をしていると、だんだん心が荒れてくるような気分になります。
飛び込み営業やテレアポは非常に精神的苦痛を伴います。
飛び込みにしろテレアポにしろ、ほとんど話すら聞いてもらえません。
ただ100件に1件程度の割合で、まれに話を聞いてもらえますので、そこに可能性に賭ける訳です。
営業のプロと言われている人ですら、数をこなし続けなければいけない世界です。
ひたすら断られ続けて、場合によっては罵倒される仕事を何年も続けられますかって話です。
実際にテレアポの仕事は非常に入れ替わりが激しい世界です。
仕事が続かないので、常に人を募集している感じですよね。
営業が必要とされるものは非効率
そもそもテレアポという効率の悪い仕事に人を配置する時点で、事業としては非常に効率が悪いのは想像できるかと思います。
何故なら、売れないものを無理矢理売らなければならないような状況だからですね。
飛び込みやテレアポが必要とされるものは高額な商品や、毎月契約を年単位で結ぶものになります。
コスパを考える人にとっては、到底、手が出せるような商品ではありません。
なので、判断が鈍っている人や、その場気分で契約してくれる人を探し続ける事になります。
本当に必要とされているから商品を売るのではなく、無理矢理、必要な気分にさせてごり押しで商品を売るという形になってしまうのです。
そんな仕事を続けていると、だいたい精神的に疲れてくるのが普通です。
毎日、売れない商品を無理矢理、ごり押しで売るというのは本当にストレスがかかります。
良い商品を売るのではなくて、これは良い商品だと自分を騙して、お客さんを騙して売り続けるパターンが多いと言えましょう。
また給料を貰っている以上、きついノルマもかかってくる事でしょう。
上司にノルマの事で罵倒されながら、ひたすらテレアポを続けるのは、本当にしんどいですよ。
中には飛び込み営業やテレアポが天職のように活躍される方がおられますが、本当に稀で多くの方は挫折していくのがほとんどだと思います。
売れるものは向こうからやってきます
本当に必要とされている商品はテレアポなんてしなくても売れます。
美味しくて話題になるようなお菓子はすぐに口コミで広がります。
人気沸騰のスマホなんて、発売日前日から並ばれる方がいます。
飛び込み営業やテレアポなんて概念が存在しません。
商品価値と価格、需要と供給のバランス、正しい広告方法が出来ていれば、それで十分に成り立つのです。
テレアポされる商品は、価格が高い、価格に見合った価値がない、需要が少ないといった特徴があるので要注意です。
本当に価値があるものは、飛び込みやテレアポに人件費なんてかけないからです。
営業知識は求めてくる人に使うべき
企業はより素晴らしい商品を開発して、それを求める方に正しい商品知識を提供します。
お客様から知識を求めて電話してこられたり、店舗にこられた時に、営業担当が商品の魅力をアプローチするのが正しい形です。
欲しくもないものに対して、無理矢理、電話したり訪問されるのはただ迷惑でしかありません。
必要ならこちらからパンフレットを請求したり、サンプルを求めます。
そして、その時にわからない事や疑問があれば聞くことになりますので、その時に正しい知識を教えていただけたらそれで十分なのです。
必要なものや、欲しいものなら売られなくても買いますからね。
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