最近、トラリピをされている方が多いようですね!!トラリピとはマネースクウェアが提供しているFXにおける発注管理機能の事をいいます。
トラリピでは、一度投資条件を設定しておくだけで、自動的に買っては売るという決済を自動的に行なってくれて、勝手に利益を積み重ねてくれる夢のようなシステムです。
少しつづ、利益を積み重ねていって長い目で見て大きな利益を目指すというシステムになっています。
トラリピは海に釣り糸を餌をしかけていくような感じで、相場が動く度に勝手に罠を仕掛けてくれて、指定した利益を得られれば自動的に収して、また自動的に罠をしかけてくれるので、投資における煩わしさがありません。
特に投資に不慣れな方は、完全自動売買という言葉に魅力を感じるのではないでしょうか?自動で簡単に儲けられるイメージを持って始められている方が多いようですが、FXです。
しかしながら、そんな便利なトラリピももちろんリスクが存在します。
決してトラリピの事を否定する訳ではありませんが、理解して始めないとおおきな火傷をおってしまう可能性があります。
いかにリスクを回避するかが非常に重要になってきます。。
トラリピと言えども難しい
なんだかトラリピなら簡単に稼げそうと思って始められる方が多いようですが、そんな訳ありません。
リターンを得られる可能性だけリスクを背負うことになります。
一定のレンジのなかにトラップを複数仕掛けるというのが基本的戦法です。
もちろんそのレンジ幅の中で動き続けてくれればいいのですが、世の中そんなに甘くない相場が動く時は一気に動きますので、一瞬でレンジ幅を越えて円高に動くことだってあるのです。
そうなればトラップの本数だけ含み損を抱える事になります。
含み損を抱えたまま、円安を待つという方法もありますが、もしかしたら何年も円高傾向が続いた場合、ずっと含み損は膨らんでいくのです。
トラリピで儲けようと思えばトラップの本数を増やすことが必須となりますが、その分、大きく相場が逆方向に動いた際は、そのトラップ分のポジションの含み損を抱える事になります。
基本はナンピン戦略
トラリピの戦略を読んでみて、どう思いましたか?
なんだかすごく儲かりそなイメージを持たれたかと思いますが、実はナンピン戦略が基本となっています。
安くなったところを買い下がっていきます。
ナンピンはハマれば利益を出せますが、相場が一方的に動いた場合に非常に弱いのです。
トラリピもレンジ幅で動き続けている場合はよいのですが…。
一方的に円高になれば、ナンピンしたポジションを抱え続けたり、損切りする羽目になります。
円安になれば、トラップはすべて決済され利確されてしまいます。
また罠のし掛け直しになります。しかもより円安という状況で、再スタートとなります。(逆ポジションを持つことも可能です。)
トラリピが利益を出し続けられるのは、自分の仕掛けたトラップ内で何度も相場動くというパターンなのですね。
自分の設定したレンジ幅に収まってくれればいいのですが、そんなに甘い世界じゃないのがFXなのです。想定外の動きをする可能性は常につきまといます。
トラリピは基本的に含み損を抱えながら、小さな利益を積み重ねていくシステムです。
含み損を抱えないとポジションは発生しないことになりますからね。
たくさんのトラップをしかけて、大きな含み損をかかえて、そこから一気に円安に向かっていった時に大きな利益が得られる仕組みです。
常に含み損を抱えるシステムになっているので、口座はマイナスが基本なので、あまり万人におすすめできる手法ではない気がします。
FXの素人向けに発信されている感がありますが、どちらかと言えばポジションコントロールの優れた玄人向けの戦略な気がします。
完全自動でFX取引をしてくれるからと言ってリスクが排除される訳ではありません。
ナンピンが基本戦略になっていますので、いかにリスクコントロールができるかにかかっています。
トラリピに限らず、FXはトレードオフだという事を忘れないでください。
儲かっている人がいれば、同等の損をしている人がいるという事ですね。
結局はお金を奪い合いをしているに過ぎません。
運良く、自分の設定したトラップ内で儲けがでる事もあれば、大きく損する事もあるという事です。
「自動取引」という甘い言葉に引かれそうになりますが、所詮FXの世界の中での話だという事を忘れないでください。
利益が得られる可能性の分だけ、損失する可能性があるという事なのです。
そして、複数回取引を繰り返すという事は、手数料分(スプレッド)だけ取引の機会を損失しているという事にも気づいてくださいね。
トラリピは自動的に売買をしてくれる分、スプレッドも大きめに設定されているので注意が必要です。
トラリピ自体は非常に便利な売買ツールである事は間違いないのですが、きちんとその中身とリスクを認識した上で、始めることが大切ですよ!
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