仕事のストレスが原因で不眠症に陥った時に、眠れない時に頓服として使うようにデパスという薬を処方してもらいました。
0.5mgを寝る前に一錠飲むという事です。それでも眠れない時の為にマイスリーという超短期型睡眠導入剤もいただきました。マイスリーは持っていますが、ほとんど使う機会はありません。
デパスは効果てきめんで、仕事で興奮しきった私の心を穏やかに沈めてくれます。
私の不眠症の原因は仕事などで興奮してしまった脳から、リラックスモードへの切り替えができずに、興奮したまま眠りにつこうとする事にあります。
目がさえていますので、眠ろうしても、眠気がおそってきません。
次の日に、早く出勤しなければならない日だったりすればかなり焦ってしまいます。
そんな精神状態の時にデパスはよく効きます。
デパスは心の興奮を落ち着かせてくれて、焦燥感がスッと消えます。
今までのイライラした気持ちは何だったのか?!と思わせてくれるくらいです。
実際にデパスは抗不安剤として、強い効果を発揮します。
薬が効いている時と、きれる時の境目がハッキリとわかるのです。
私は寝る前に飲むので、薬が効き始めると同時に心の不安が取り除かれて、穏やかに眠りにつくことになります。
病は気から、という諺があるようにストレスが原因でおこる体調不良にたいして、デパスが処方される事があります。
不安を取り除くことで、ストレスが軽くなり、体の不調が和らいでいくという事です。
さて。
そんなデパスですが、やっかいな面もあります。
それは、薬に依存してしまうという面と耐性がつくという面があるのです。
それと薬を止めるときには離脱症状が起こる可能性があります。
目次(お好きなタイトルからお読みください)
精神的依存について
デパスは飲むと効果がはっきりとわかるので、とても助かります。
今まで不安だったり、焦ったり落ち着かない状態をスッと抑えてくれます。
日常生活を送るにあたってこういう感情はとてもやっかいですよね。
人はストレスに弱くてついついネガティブに物事を考えたり、イライラしたりして精神状態が不安定になりやすいものなのです。
そんな時に手元にデパスがあればついつい頼りたくなってしまいます。
それが「依存」なのです。
デパスを飲めば気持ちが楽になるという安易な気持ちが生まれやすいのですね。
実際は処方薬なので、医師から決められたとおりに服用するのが原則です。
ただ、薬の効果が大きいからついつい頼りたくなってしまうのです。
薬に耐性がつく問題
次に問題となりやすいのが耐性の問題です。
薬の中には一生涯にわたって安定して効果を発揮してくれるものと、薬にたいして徐々に体が耐性を持つ薬があります。
デパスの場合も長期に渡って使っていると当初のハッキリした効き目が感じにくくなります。
私もはじめてデパスを使った時は、本当にびっくりするくらい心が軽くなる感じになりました。
ただし、何回も飲み続けるうちに、デパスの効果自体に慣れてしまって、デパスを飲んでも効きづらく感じてしまうようになります。
薬の効き目が悪くなってきた場合は、容量を増やしたり、種類を変えたりする事になるのです。
これが耐性の問題ですね。
薬を止めるのが大変
効果が大きい薬なので、いざ止めようと思った時が大変なのですね。
強い不安を感じたり、イライラした時は薬があるから大丈夫という思考が形成されてしまっています。
ですので急に薬を辞めると…不安感や焦燥感はより大きく感じられます。
この症状は離脱症状と言われています。
薬に慣れてしまった体から、急に薬を止めると、さまざまな症状が表れてしまうのです。
薬に頼るのが嫌で薬をやめようと思ったけど、離脱症状があまりに大きいので薬を止めることができなかった…なんて話もよく聞きます。
薬を止める時は急にやめるのではなく、主治医の指導のもと、量を減らしたり種類を変えたりしながら減薬しいく事が大切になります。
主治医とよく相談する
依存や耐性、離脱症状などデパスのやっかいな面をご説明させていただきましたが、本当に困ったときにしっかり助けてくれるクスリでもあるのです。
大切なのは主治医の話をしっかり聞いて、その指示通り使う分には、とても便利な薬で多くの方がその恩恵を受けています。
効き目が悪くなったからと勝手に量を増やしたり、薬をやめたいからといきなり0にするから問題がでてくるのですね。
もし効き目が悪くなってきたと思うならその事を主治医に伝える事が大切です。
もし薬を止めたいと思うのならその事を伝えて、指示に従っては減薬していくのです。
そのプロセスで困った事がでてきたら、また相談すればいいのです。
薬の使い方でわからない事があれば、自己判断せずに聞いてみる事が大切です。
デパス減薬に向けて
仕事で大きなストレスが続いた時は、眠れない時に使ってください、と渡された薬を毎日のように使っていました。
一応、困った時に使う頓服としていただいたのですが、薬を使い始めると今度は薬を飲まないと眠れないようになってしまったのです。
そして薬を使わなかったら気持ちが不安になってきてどうしても薬を飲みたくなってきます。
その時、あぁ自分って薬に依存していて、薬を飲まなかったら少し離脱症状も出ているのかぁって思いました…。
頓服としていただいていた薬が常用的に使うようになってしまい、そしてそれが手放せない状況になってきたのです。
そして次の診察の時にその事を訪ねてみました。
薬をやめるのにはどうしたらいいのかと…。
私の場合は仕事が原因で夜に興奮してしまっているので、環境を変えない限りは根本的な解決になりにくいという事を説明されました。
その上で、なるべくリラックスした状態で布団に入る事を指導されました。
もし減薬したいなら薬を割って、半分で寝れるか試してくださいという事でした。
半分で寝れたらそれでよし、そこから30分寝られないようなら残り半分を追加で飲んでくださいという話でした。
睡眠薬や抗不安薬はいきなり断薬するのではなく、医師の指導のもと徐々に量を減らしていったり、薬を変更していく事になります。
それ以来、薬の減薬にチャレンジして、半分でも安心して眠りにつくようになれました。
0.5mgの半分、0.25mg程度は必要な時には使ってもいいかな、と思っています。
寝れる寝れないって日によっても違うし、その日の活動量によっても違います。
精神的にまいるような事があればやはり夜には精神的に不安定になります。
薬に頼りすぎず、上手に付き合っていければと思います。
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